
● 「秋猿・Autumn Monkey」・ 910mm×380mm(2010年) パネル・キャンバスアクリル油彩(DUO)
★ 谷崎潤一郎「陰翳礼讃」から
「もし日本座敷を一つの墨絵に喩えるなら、障子は墨色の最も淡い部分であり、床の間は最も濃い部分である。私は、数寄を凝らした日本座敷の床の間を見るごとに、いかに日本人が陰翳の秘密を理解し、光りと蔭との使い分けに巧妙であるかに感嘆する…」
★ 作品は 「観○光2010 -陰翳礼讃- 」 泉涌寺伽藍の床の間に展示される
☆ 「
観○光」 展・2010年10月28日(木)~11月7日(日) 京都:清水寺/二条城/泉涌寺/圓通寺

● 「秋猿」・(部分1)
秋の晩は良い、特に月の晩は良い。国宝 「那智瀧図」 にも紅葉の山越しに月輪が描かれている。
「秋猿・Autumn Monkey」 の画面構図は、よく見ると 「那智瀧図」 へのオマージュになている。

● 「秋猿」・(部分2)
「猿猴捉月図」 という風刺画がある。その絵の猿は水面に映る月を掴み取ろうと手を伸ばしている。
それは一見すると愚かしい姿のように見える。しかし夢に挑む者とは常に周囲からはそう見られる。
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テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術