絵ノファイル(ENOphile)
榎俊幸 / 作品集 (ENOKI Toshiyuki / works)

Altar

「翼額」
「翼額」・130.5×329㎝(1986年)
私の東京藝術大学美術学部デザイン科卒業制作だ。 この作品でデザイン賞を貰った。
卒業制作なのだから一枚の大作を描きたいところだが、10枚で一組の連作も描きたいと思った。
それは大先輩である有元先生の卒業制作を意識してのことだ。
有元利夫先生は卒業制作に10枚で一組の連作を描いていた。
そこで私は10枚の絵を組み立ててひとつの屏風状の大作にすることを考えた。
西洋の古い祭壇画にみられる観音開きの翼額をヒントにデザインした上下二段扉開閉式の額だ。   
「飛馬」・(翼額より)
「飛馬」・40号変形(翼額より)
上下二段の 「翼額」 は上段が天上界,、下段が地上界を表現している。
上段、天上界の中心に配置した作品が、翼を持つ馬の絵 「飛馬」 である。
この作品には卒業する私自身の将来に対する飛躍の願いが込められている。
つまり、これは一種の 「絵馬」 なのである (奉納してないけど…)。
 
「夢でみた悲しい人」・(翼額より)
「夢でみた悲しい人」・40号変形(翼額より)
下段、地上界の中心に配置した作品が、 「夢でみた悲しい人」 である。
この作品は私が夢でみた死者の姿である、それは私自身の姿に他ならない。
フロイトの夢判断によれば、死(自分の死)の夢は不吉な夢などではない。
夢の中の死は現状からの変化(再生・再出発)を意味しているのだという。
卒業という節目の時期、成長したいと願う潜在意識の現われだったのであろう。
 
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テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

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