絵ノファイル(ENOphile)
榎俊幸 / 作品集 (ENOKI Toshiyuki / works)

Azur

「月あかりの夜」・6F
「月あかりの夜」・6F(1995年)
夜なのにとても明るいと感じるときがある。
子供の頃の夏休み、田舎の家に泊まって、夜中に目を覚ますと。
黒いはずの夜空は青く、暗いはずの地面は明るく、遠くまではっきりと見える。
昼でもない、夜でもない、時間の裏側の世界に迷い込んだみたいに… 
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Gray

「灰かぶり」・20F
「灰かぶり」・20F(1997年)
私は上を向いて生きていく。
上の者から見下されても、蔑まれても、それでも私は、下から上を見上げる。
下の者がより下の者を見下して、自分で自分を慰めたりなんかしない。
相対的な上下関係ではない。 絶対的な高みに昇りたいと願っているのだから。
いつか、誰かが、私を愛してくれると信じている。

Scarlet

「THE SCARLET」・100P
「THE SCARLET」・100P(1997年)
深い森の奥に入ると、遠くを見通すことは出来ない。
水辺のハーブに身を横たえ、自分の真上を見上げてみる。
まるで魂を誘うかのように、空がぽっかりと口を開く。
螺旋を描いて飛ぶカラス達、これから起こる何かを待っているように。
草木の陰に蠢く生き物、忍び寄る黒い魚影、咲き乱れる花々、飛び交う虫達。
「ナマズの口は何故そんなに大きいの? カエルの舌は何故そんなに長いの? クモの巣は何故…」
「それは捕食をするためだよ、あれもこれも捕食、そう捕食、捕食…」
「森の中では小さな命がより小さな命を捕食して、そうやって森の命は循環し続けるんだ…」
「花がこんなに可愛いのは何故? 蜜がこんなに甘いのは…」
「それはね…」

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ENOKI Toshiyuki

Author:ENOKI Toshiyuki

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Monthly archive